看護師の態度と子供とのコミュニケーション

看護師は仕事上、子供と接する機会も少なくない。小児科担当となる場合もあれば、親御さんが入院し、見舞いに訪れる子供と話をするということもある。どちらの場合にも細やかな配慮が必要だ。特に、病気や怪我といった何かしらの症状を抱えている際は、大人同士でもコミュニケーションをとるのは難しくなる。子供とのコミュニケーションとなると、より一層の気遣いが必要になることは言うまでもない。

笑顔を心掛ける、ゆっくり話す、難しい言葉は使わないといったことは大切だが、それ以上に重要になって来るのが態度である。看護師の雰囲気や声色などの影響から、看護師の気持ちを何となく感じとってしまう子供が多い。他のことでイライラしていたり、時間がないので急いでいたり、といったことは仕事上少なくないだろう。けれど、無意識の内に態度に出てしまい、子供に察知されるということもあるので、十分に気を付けたい。また、表面上は取り繕っても思いやりのない部分が態度に出てしまうといったことに子供は敏感だ。しっかりと向き合うことが欠かせない。

また、子供自身やその家族を前にした場合だけでなく、他の人との接し方や態度もポイントになる。症状や経過の説明やかける言葉など、直接本人やその家族と話す際には気を付けるが、大人の患者や同僚が相手なら、子供に話す程、気を遣わないこともあるだろう。子供は、自分以外の人との接し方や、似た様な症状の患者への態度など、実に色々なことを見聞きしている。上手くコミュニケーションをとりたいなら、常に配慮し、態度に気を付けることが大切だ。